悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション あくまじょうドラキュラ アニバーサリーコレクション ←BACK ![]() ![]() (画像はNintendo Switch版のもの)
(※1)価格は配信当初のもの(消費税率の変更による改正分は含みません)
コナミ創業50周年を記念して配信された、「アニバーサリーコレクション」シリーズの一つ。 本作は「悪魔城ドラキュラ」シリーズのファミコンを中心とした初期作品8タイトルに加え、作品解説や企画書の一部を掲載したボーナスブック「悪魔城ドラキュラ秘史 三日月の書」が収録されています。 国内は配信版のみですが、海外ではパッケージ版も発売されました(なぜか6年後になって国内版も発売。50周年記念のコンセプトはどこにいった…)
収録されているのは以下の8タイトル([ ]はこれまでに国内で配信された回数) ●悪魔城ドラキュラ(ROMカートリッジ版)[初] ●Castlevania II: Simon's Quest(海外版「ドラキュラII 呪いの封印」)[初] ●悪魔城伝説 [2] ●悪魔城ドラキュラ(スーパーファミコン版)[3] ●ドラキュラ伝説 [1] ●ドラキュラ伝説II [初] ●VAMPIRE KILLER [初] ●悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(ファミコン版)[初] のちにアップデート(1.1.0)で「Castlevania II: Simon's Quest」以外の海外(北米)版タイトルも追加され、総数は15になりました。 ●Castlevania ●Castlevania III: Dracula's Curse ●Super Castlevania IV ●Castlevania: The ADVENTURE ●Castlevania: BELMONT'S Revenge ●Castlevania: BLOODLINES ●KID DRACULA 国内版「ドラキュラII 呪いの封印」および欧州版の各タイトルは収録されていません。 特に、国内版とも北米版ともバランスが異なる「Castlevania: The New Generation」(欧州版「VAMPIRE KILLER」)が遊べないのは残念。 「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん」の海外版はこれまで存在しませんでしたが、今回の収録のために新規に制作されました。 本来はシリーズ作品ではないはずなのにこの謎の優遇ぶりというか、なぜそこまでして収録したかったのかはわかりませんが。
単純に「1タイトル200円で遊び放題」と考えると驚きのコストパフォーマンス。 通常でも十分すぎるほどですが、たまにさらにお得に買えるセールも行われています。 気になる再現度もレトロゲームの移植に定評のあるM2社なので安定感は抜群。 問題は「悪魔城伝説」において一部ブロックの色が違うブロック(ややこしい)があるという些細な点くらいです(-5点) また、「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん」にて一部名称の変更等がありましたが、こちらは不具合ではなく表現上の都合(?)のようなので除外。 ゲームの再現とは異なりますが、タイトルセレクト画面の「悪魔城伝説」のロゴがベタ一色(青緑)になっているのも個人的には気になるところです(本来は中心が黄緑で両端へ水色に変化するグラデーション処理) システム周りでは、各タイトルごとに画面設定やボタン変更を保存でき、録画や任意セーブも可能など、あると嬉しい機能はしっかりつけられています。 個人的には任意セーブは10くらい欲しいところですが。 長らく配信が待ち望まれていた「VAMPIRE KILLER」を含め、初配信が8タイトル中5タイトルもあるため、「またお前らか」的な印象を持ちにくいのも配慮(?)が感じられます(そのためにあえて「MSX版」や「XX」ではなく「ぼくドラキュラくん」が選ばれたのかもしれない) 中〜後期から入ったファンには初期の「悪魔城ドラキュラ」を知るのにもってこいですし、ほとんど遊んできた初期ファンにとっても初公開の秘蔵資料はとても魅力的な存在です。 あとは、個人的な要望として、メインタイトル画面やBGMも8タイトルからランダム選択されたり、各タイトルごとに遊んだ回数・時間などの記録ができれば最高でした。
「ファミコン時代のドラキュラファンなら絶対買っておけ!」と強く推せる初期作品集の決定版。 欠点は国内版「ドラキュラII 呪いの封印」がない(結局他のタイトルも海外版が追加されたことで余計に…)のと、「VAMPIRE KILLER」以上にプレイが困難な「X68000版」が漏れたことくらい。 「VAMPIRE KILLER」は単にプレミア化しただけでまだ何とかなりますが、「X68000版」はソフトもハードもまず見つからない幻のような存在なのでとても残念…。 コナミ創業60周年には、未だ配信のない作品を中心とした中期作品集に期待したいところです。 ▲ TOPに戻る |